【TBJ】データが語る未来:不確実性指数で読み解く組織変革の必要性

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チームビルディングマガジン
www.teambuildingjapan.com
422号       2023.1.11
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まずは、能登半島地震で亡くなられた方々に心からお悔やみを申し上げますとともに、
被災された方々にお見舞いを申し上げます。
また、羽田空港航空機事故により殉職された方々のご冥福をお祈り申し上げます。

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河村甚コラム「チームの社会科」では、
組織づくりに取り組むみなさんにぜひ知っておいていただきたい、
社会で起こっている変化や事実をチームビルディング視点で河村が解説していきます。
本年も社会の変化に適応できる力を付けていきましょう。

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■ 河村甚の『 チームの社会科 』
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 〜 データが語る未来:不確実性指数で読み解く組織変革の必要性 〜

私たちの世界は、常に変化し続けています。この変化の速度が加速している現代で、私たちに重要なメッセージを伝えている「世界不確実性指数」という統計データがあります。1990年から2023年にかけてのこの指数のデータは、私たちが直面している不確実性の増加を示しています。コロナパンデミック、経済危機、戦争、911など、世界を揺るがす大きな出来事は急激に不確実性を高めますが、それにとどまらず年々不確実性が高まってきていることがわかります。

不確実性の増加は、私たちがどのように世界を見るか、そしてどのように組織を運営するかに大きな影響を与えています。伝統的なピラミッド型の組織構造は、予測可能で安定した環境に適しています。しかし、現代のように変化が激しく、予測不可能な状況では、ピラミッド構造だけでは対応が難しくなります。

このような時代において、組織には新たな形が求められています。それは、チームメンバーがもっと自由にアイデアを出し合い、迅速に行動できるような、柔軟性と適応性のあるフラット型の組織構造です。フラット型組織では、階層の壁に阻まれることなく、メンバー一人ひとりがより積極的に関与できる環境があります。

しかし、現実には、ピラミッド型の組織を完全にフラット型に変えるのは、なかなか難しいことです。ピラミッド型には、そのメリットも多く存在します。例えば、明確な階層構造があることで、決定プロセスがスムーズになり、責任の所在がはっきりします。(フラット型でそれを実現することを目指した組織構造もありますが)

私たちはこれら二つの組織の形を上手に組み合わせる方法を見つける必要があります。ピラミッド型の基盤を壊さないまま、フラット型の柔軟性をプロジェクト型のチームなどを通じて取り入れるのです。この調和を取ることで、組織は崩壊することなく、変化に対応する柔軟性を持つことができます。

所属組織は階層構造を持ちながら、一時的な横断型のプロジェクトチームを結成し、その目的が達成されたら解散させるなど、柔軟な働き方を取り入れることが、変化への適応力を高める鍵となります。

組織は、ただ単に構造を変えるだけでなく、その思考も変える必要があります。変化を受け入れ、それを組織の成長と発展の機会として捉えることが大切です。不確実性の高い現代を生き抜くためには、私たちは互いに協力し、共に成長することが必要です。

最後に、不確実性の時代においては、組織は静的な構造から動的な適応機能へと進化する必要があります。これは、単に組織構造を変えること以上のものです。変化を恐れず、それを組織の活力とする文化を育むことが、これからの時代を生き抜く鍵です。私たちが変化に適応し、新しい世界に対応する方法を見つけ出す中で、未来は明るいものになるでしょう。
www.teambuildingjapan.com/column/s022.html?mm

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■ 編集後記
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お墓参り、年越しそば、初詣、新年会と年末年始の恒例行事を
親族と過ごす中で飛び込んできた能登半島地震や羽田航空機事故のニュースに
心が痛む年明けとなりました。
気持ちと体を整えて、今年も乗り切っていきたいと思います。
みなさま、2024年もどうぞよろしくお願いいたします。

***河村甚の『チームの社会科』次回もお楽しみに***
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