【TBJ】対話で開く未来への扉 – SDGsへの道筋と組織の進化

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チームビルディングマガジン
www.teambuildingjapan.com
418号       2023.11.16
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こんにちは。チームビルディングジャパン瀬田すみ恵です。
お読みいただきありがとうございます。
(はじめましての方は、はじめまして*^-^*)

河村甚コラム「チームの社会科」では、
組織づくりに取り組むみなさんにぜひ知っておいていただきたい、
社会で起こっている変化や事実をチームビルディング視点で河村が解説していきます。
社会の変化に適応できる力を付けていきましょう。

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■ 河村甚の『 チームの社会科 』
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 〜対話で開く未来への扉 – SDGsへの道筋と組織の進化 〜

ここ数年、SDGs(持続可能な開発目標)が随分普及してきました。この目標は、貧困の撲滅、良質な教育の普及、地球環境の保全など、多岐にわたります。以前は「よくわからない」「何をすればよいのか」といった企業も多かったと思いますが今では多くの企業が「我々の事業はSDGsの○番と○番に取り組んでいます」と発信するようになってきました。壮大な目標に対して一企業の小さな一歩からでも取り組み始める、そういった企業が増えてきたというのは大きな変化です。

SDGsへの取り組みは、多くの場で実践されていますが、疑問を抱く声も存在します。それでも、「目指す先を明確にする」「まずは広く知ってもらう」といった最初のステップは成功していると言えるでしょう。ここで次のステップへ進むために大切なのは、目標に向かう際の「対話」です。
変革を行う時の対話には3つの効果があります。「話し合いの成果」「テーマについての理解の促進」「当事者意識の醸成」です。

話し合いの成果
多くの話し合いはその「成果(アウトプット)」を目的に行われます。多様なメンバーの多様な視点、思い、知識などがかけ合わさって話し合いの成果が生まれます。具体的に何ができるのか?新しいアイデアや工夫などが生み出されます。

テーマについての理解の促進
自分の意見だけでなく様々な人たちの意見、知識を聞くことからテーマについての理解が促進されます。最初は詳細を理解していなくても、対話を通じて知識が増え、理解が深まっていきます。たとえば、気候変動に関する目標について話し合う中で、その重要性や具体的な行動計画が明確になるのです。

当事者意識の醸成
話し合うことで当事者意識が醸成されます。これまで他人事だったとしても自分の意見を述べたり、様々な意見を聞いて思考がめぐったりすることからテーマに対しての自分なりの意見や立場が具体化していきます。

組織作り(組織開発)では例えば組織の上層部の人たちだけで話し合うのではなく、システム全体を巻き込み話し合うことが大切にされます。地球規模の話し合いとなるとなかなか難しいかもしれませんが、オンライン会議などを活用すれば実現できるかもしれません。異なる国や文化背景を持つ人々が対話を重ねることで、社会は進化していくのです。

社会全体を変えるのは大変なことですが、対話を通じて可能になります。まずは自分たちの手の届く範囲から対話を始めてみましょう。地域社会や職場での小さな対話から、大きな変化が生まれるのです。それが、組織の進化につながり、次のステップへと進むための鍵なのです。私たちは、対話を通じて、未来への扉を開くことができるのですから。

SDGsへの道は、決して簡単ではありません。しかし、対話を通じて、私たちは互いに学び、成長し、より良い未来を共に築くことができます。組織や社会全体がこのような対話を重視し、それぞれが自らの役割を果たすことで、SDGsのような壮大な目標にも一歩ずつ近づいていくのです。
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■ 編集後記
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SDGsについてインタビューをした際、
じんさんがこう言っていました。

――多くの企業が各々の事業におけるSDGsの取り組みが進んでおり、
ここ数年で社会に浸透してきたことを評価できる。
その一方で、SDGsで掲げられている目標を達成するのは、
実際のところかなりの無理難題。
SDGsは社会全体で取り組む壮大な社会変革である―――と。

SDGsが広まってきた今、変革を起こし目標を達成するために、
次のステップで必要となるのは「対話」だといいます。

みなさんも身近なところから対話を始めてみませんか。

***河村甚の『チームの社会科』次回もお楽しみに***
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