TEAM BUILDING MAGAZINE
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465号 2025.9.11
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河村甚コラム「チームの社会科」では、組織づくりに取り組むみなさんにぜひ知
っておいていただきたい社会で起こっている変化や事実をチームビルディング視
点で河村が解説します。社会の変化に適応できる力を付けていきましょう。
□■ 河村甚の『 チームの社会科 』 ■□
表面には見えない「組織の隠れ肥満」――心理的安全性の落とし穴
健康診断でよく耳にする「隠れ肥満」。
見た目はスリムでも、実は内臓脂肪がたっぷりたまっている状態です。
本人も自覚がなく、周囲からも「健康そう」に見えるため、発見が遅れやすいのが特徴。
けれども、いざ数値を測定してみると深刻なリスクが潜んでいる――だからこそ危険なのです。
実は、組織にも同じような「隠れ肥満」があります。
それが 「見せかけの心理的安全性」 です。
飲み会では盛り上がり、笑い声が絶えない。
会議でも冗談を言い合える。
上司にもツッコミを入れられる。
一見すると心理的安全性が高いように見えます。
「うちのチームは仲がいい」「上下関係もフラットだ」――そう思うリーダーも多いでしょう。
しかし、その雰囲気が本当に安心できる場を意味しているとは限りません。
笑顔の裏に、本音が抑え込まれていることがあるのです。
これこそが「見せかけの心理的安全性」。
組織にとっての「内臓脂肪」のようなもので、気づかぬうちに溜まり、やがて深刻な不調を引き起こします。
生活習慣病が「自覚症状がないまま進行する病気」であるように、
見せかけの心理的安全性もまた、放置するとじわじわと組織をむしばみます。
以下のようなサインが出ていないか、チェックしてみてください。
・会議で「大事だけれど場が白けそうな意見」が出にくい
・冗談やいじりが、本気の対話を遮ってしまう
・問題提起をする人が浮いてしまい、次第に口をつぐむ
・話し合いは盛り上がるが、振り返ると中身が薄い
・雰囲気はいいのに、組織の課題解決が前に進まない
ひとつでも当てはまるなら、要注意です。「雰囲気が良い」というだけでは、本当の安全性は担保されません。
では、何が「本物の心理的安全性」なのでしょうか。
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◆◆ 編集後記 ◆◆
瀬田すみ恵です。
今回のコラムのテーマは「組織のかくれ肥満」=見せかけの心理的安全性でした。
笑い声があふれる会議や、仲の良い雰囲気は一見安心に見えます。
けれど、本当に大事なことが言えなかったり、違いを語れなかったりするなら、それは“隠れリスク”かもしれません。
心理的安全性って、場を盛り上げることよりも、むしろ深い対話を支えるもの。
自分たちの組織にも“内臓脂肪”が溜まっていないか――ときどき健康診断してみること、大切ですね。
『チームの社会科』、次回もどうぞお楽しみに。
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