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【TBJ河村甚】なぜ今リスキリングなのか――社会変容とチームビルディングの視点から

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TEAM BUILDING MAGAZINE
https://system.teambuildingjapan.com/a/1693G74054F/137
476号      2026.2.12 
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河村甚コラム「チームの社会科」では、組織づくりに取り組むみなさんにぜひ知っておいていただきたい、社会で起きている変化や事実をチームビルディングの視点で解説します。社会の変化に適応できる力を養っていきましょう。

□■ 河村甚の『 チームの社会科 』 ■□
なぜ今リスキリングなのか――社会変容とチームビルディングの視点から

ここ数年、「リスキリング」という言葉を聞かない日はありません。
AIの急速な普及、仕事の高度化・複雑化を背景に、「このままでは置いていかれるのではないか」という危機感が、社会全体に広がっています。人材育成や組織開発に関わる方であれば、なおさら強く意識されているテーマでしょう。とりわけAIの普及以降、リスキリングを「危機感をもって捉える」空気は、明らかに強まりました。

本コラムでは、リスキリングを単なる個人のスキルアップとしてではなく、「社会の変容の中で起きているリスキリング」と「チームビルディング」という視点から考えてみたいと思います。

なぜ今、これほどまでにリスキリングが叫ばれているのでしょうか。
その最大の理由は、社会の変化スピードがあまりにも速くなったことにあります。新しい知識や技術は日々更新され、これまでの経験やスキルだけでは立ち行かない場面が増えてきました。「新しいスキルを入れなければならない」という感覚が、リスキリングという言葉で表現されているのだと思います。

象徴的なのが、AIの登場です。
かつては「Excelが使える」「PowerPointが得意」といったスキルが重宝されていました。しかし今では、専門知識がなくても「Excelでこんなことをしたい」とAIに伝えれば、かなり高度なことまで実現できてしまいます。プログラミングも同様で、専門家でなくとも、AIの力を借りて形にできる時代になりました。

その結果、「AIを学ぶこと」がリスキリングの代表例として語られるようになりました。
しかし私は、AIをリスキリングとして学び始めている時点で、すでに遅いと感じています。講座が立ち上がり、オンラインコースが整い、学習を始める。その間にも、新しい技術やツールは次々と生まれています。一般の人のリスキリングに限らず、大学で最先端のAI技術を4年間学んだとしても、社会に出る頃には、すでに次の波が来ている可能性すらあります。

もちろん、研究として学び、次の技術開発につなげることは社会にとって不可欠です。しかし、「波が来ているから、とりあえず乗っておこう」という姿勢では、この変化のスピードには追いつけません。今の時代は、学んでから使うのではなく、使いながら学び、変化に同時並行で乗り続けるしかないのです。

これはAIに限った話ではありません。
多くの企業が、これまで続けてきた事業だけでは立ち行かず、事業転換を迫られています。旅行会社は、個人が簡単に手配できる時代になり、かつて職場旅行で潤っていた温泉旅館も、ビジネスの形を変えざるを得なくなりました。業界によって早い遅いはありますが、変化の波はいずれ必ず訪れます。

だからこそ重要なのは、「どのスキルを学ばせるか」だけを議論することではありません。
むしろ問われているのは、組織として、学び続けられる状態をつくれているかどうかです。一部の人だけが学ぶのではなく、組織の中にいる人材が、変化に応じてリスキリングし続けられる状態。その土台をどうつくるかが、これからの人材育成・組織開発の本質だと感じています。

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◆◆ 編集後記 ◆◆

瀬田すみ恵です。
「リスキリング疲れ」という言葉を最近よく聞きますが、
私はどちらかというと逆で、学ぶこと自体はわりと楽しい派です。
新しい考え方に触れたり、「そんな見方があるのか」と気づいた瞬間は、単純にワクワクします。

ただ、今回のコラムを読んで改めて感じたのは、
学ぶことそのものよりも、学びが起きやすい状態かどうかが大事なんだな、ということでした。

学びが「やらされ感」になると、やっぱりしんどい。
でも、問いを共有できたり、試してもいい空気があると、不思議と前に進める。そんな気がしています。

人と人をつなぎ、違いを力に変えていくスキルは、AI時代だからこそ、ますます大切になっていきます。

次号では、「ファシリテーション」をテーマにお届けします。
ぜひ次回も、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
『チームの社会科』、次回もお楽しみに。
 
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